開発チーム×サポート 『DigiOnSoundシリーズについて聞きました』

アスクでDigiOnSoundシリーズの販売とサポートに携わってから約5年。
今回5月に発売されましたDigiOnSound X の新機能の情報収集をかねて、デジオンの開発現場に関わる方々に色々と話を聞いてまいりました。
DigiOnSoundシリーズをご利用中、またはご興味をお持ちのみなさまへシェアさせていただきます!
まずは素朴な疑問から。
製品のタイトルですが、DigiOnSound 10 ではなく DigiOnSound X としたのはなぜですか?

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そもそもの経緯として、Windows10が出るタイミングでDigiOnSound新バージョンの計画が出まして、今回Xで行こうかという話が企画段階から上がっていたんですね。

その後、他の製品計画に一時シフトしてしばらくの間保留になっていたんですが、今回本格的に作る段階になって、社内的にちょっと公募をしましてアンケートをとった結果、いくつか候補があった中で、やはりXが、ちょっとかっこいいかな(笑)ということで、決定になりました。

実は今日もユーザーさんからのお問い合わせがあって、エックスと呼んでおられました。
そこは否定しなくていいです(笑)。他社様との打ち合わせでも、やはりエンジニアの方に「どっちかな。。?」という感じで聞かれます。もう一般のユーザーさんには、好きなように呼んでいただいていいかなと思ってます(笑)。
DigiOnSoundシリーズは初期バージョンから数えるとかなり長くご愛顧いただいているソフトですよね。
1999年の創業時に発売されたソフトなので、もう丸17年になります。
ユーザーさんに愛着を持たれているポイントはどんなところだと思いますか?

一番こだわっているのは、音楽の編集機能の部分で、複数のファイルを同時に立ち上げることができるところです。この点は他社さんのソフトとかなり違うところかなと思います。たとえば、各楽器の音を同じウィンドウ上で個別のトラックとして取り込みができるので、ひとつの画面の中でそれぞれの音を編集して、最終的に1曲にまとめることができます。

通常だと、ひとつのウィンドウの中に一つの曲を読み込む形になるので、いろいろな音を組み合わせるという作業ができません。

このあたりの特徴は、ユーザーさんがDigiOnSoundを選んでくださる理由になっていると思います。エフェクトの質などは、各社研究を進めていますので、突き詰めていくと、各社の差は少なくなってくるんですよね。

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前バージョンが販売終了になった2014年末をもって、DigiOnSoundの歴史は幕を閉じたと理解していました。今回DigiOnSound Xの再開発に踏み切ったきっかけは何だったのでしょう?
DigiOnSound 6 販売終了の際に、社内的にも一旦開発は終了ということになったんです。今回の再始動のきっかけは、ハイレゾ技術に注目が集まって、一般にも浸透してきているということがあります。この系統の機器やアプリケーションが盛り上がってきていますので、デジオンとしても、もういちどやろうか、ということになりました。
ハイレゾ化こそ今回最大の目玉ですね。DHFX (DigiOn High Frequency Extension)はDigiOnSound Xオリジナルの機能ですが、 簡単に説明するとどんな機能ですか?
たとえばCDに収録されている音域というのは、22KHzで、高音域がかなりカットされています。 データ量を減らすために、人間の耳には聴こえない部分をカットしています。さらに可聴域であっても「マスキング効果」により聴こえなくなる音などを減らしてさらに圧縮したものがMP3などです。それを自然な形で最初の録音の状態に近付くように予測再現するのがDHFXの機能で、その機能を用いてハイレゾ化したデータを作成します。
波形編集ソフトとしては唯一、ですよね?
波形編集ソフトでは唯一だと思います。ミュージックプレーヤーなどでは、音域を補正しながら再生するというものがあって、スマホアプリも出ています。
エフェクターのメニューで言うと、今回DHFXの技術を使っているものが二つあります。いずれも同じ効果を得るためのエフェクターメニューではあるのですが、操作性でいずれかを使っていただけるようにと思っています。初心者の方には「ハイレゾ化」の方がおすすめかなと思います。
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開発で苦労した点はどんなところですか?
いい音の定義というのが、そもそも人それぞれなので、何を基準として 予測再現 するか、難しいところでした。DigiOnSound Xでは、エフェクトをかけたときに効果がよりわかりやすい形で出るように設定値を考えています。クラシックとロックでは適切な予測値が変わるので細かい調整が必要です。
開発メンバー だけだと難しい部分もありますので、品質管理の 浜崎 にも聞いてもらってパラメータの調整を行っています。
開発にはどのくらいかかりましたか?
発売まで他のプロジェクトもやりながらですが、2015年の頭から開発が始まって約1年半ですね。もともとハードウェアに導入するプログラムとして開発をしていまして、実際にその機能がサーバー機器に搭載されたりしています。DigiOnSoun Xには、その機能を新エフェクターメニュー『DHFX』、『ハイレゾ化』として組み込んでいます。
過去のバージョンも含めて、どんなユーザーさんがDigiOnSoundを利用されていますか?
プロ仕様の音楽ソフトでは海外製のソフトがよく使われています。ですので言語表示が英語とか、日本語化されていても何となく理解しにくい面はあると思います。必然的に技術的な知識がないとハードルが高いですよね。DigiOnSoundは純国産ですから、日本人にはやはり使いやすいと自負しています。
目立った使い方をされているユーザーさんは過去にいらっしゃいましたか?
ドラマの中でDigiOnSoundのインターフェースが使われていた、ということはありましたね(笑)。
放送局の番組音声編集にもご利用いただいているようです。高校の放送部さんにも、よくソフトをご利用いただいているみたいです。放送コンテストというのがあるんですよね。Twitter上でDigiOnSoundをずっと使っているという書き込みをいただいたこともありました。そんなきっかけもあって、専門の展示会に参加のお誘いをいただいたりしています。
サポートにお問い合わせいただく方は9割程そうなのですが、実際にもユーザーさんはやはり男性が多いですか?
たぶん大方は男性です。ソフトに限らず、録音機材を購入される方は男性が多いようですね。
女性だとダンス教室や幼稚園・保育園・小学校の先生という方が結構たくさんいらっしゃいました。男性は趣味で、女性は実務で、という事が多いかもしれませんね。
ところで、こちらも割とよくあるお問い合わせです。今回、価格を下げた理由は?
他社様のソフトを意識して(笑)。機能面とのバランスも検討しながら、がんばりました。
具体的には、DigiOnSound 6で搭載されていた機能をいくつか削除したことが挙げられます。(以下二つが削除になりました。)
・MP3の書出し機能
・ビデオフォーマットの編集機能
機能を利用されていたユーザー様には注意をお願いする必要がありそうですね。
お話ありがとうございました!

DigiOnSound X ダウンロード版は現在ASKWAREにて発売中!既存のユーザー様、初めて音楽編集にチャレンジされる方、ぜひ新しくなったDigiOnSound Xをご検討ください!

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最後にお話を伺った開発の方々をご紹介します。それぞれコメントもいただいています!
yamazakisan開発部長の山崎さん
DigiOnSound に関わるのは実は今回のバージョンが初めてでしたが、音楽編集ソフトの何たるかを開発メンバーに教えて貰いながら商品化を進めました。今回の製品では、過去バージョンをご利用のユーザー様にとって違和感が無い操作性を保つことに留意しつつ、初心者の方にも使いやすいユーザーインターフェースを目指してシナリオ機能などを追加しています。ハイレゾに対応した DigiOnSound X を、初心者からヘビーユーザーの方まで色々な方に使っていただきたいです!

yosinakasanプロジェクトマネージャーの吉仲さん
DigiOnSoundシリーズの開発にはDigiOnSound 3のころから携わってきました。 当時から如何に直感的で使いやすいアプリにするかということを目標に開発を行ってきたように思います。今回のDigiOnSound Xではハイレゾのコンテンツを扱う上で必要となる機能(DHFX 、ハイレゾ化、FLAC,ALAC,DSD等の新規フォーマット、WASAPI再生)を追加しております。ユーザーの皆様には、ハイレゾ音源はもちろんのこと、簡単に音を扱うことの楽しさを味わっていただきたいと思います。また、さらなるブラッシュアップを施し、ユーザビリティの向上や、ちょっと視点を変えた新たな機能追加なども進めてまいります。今後の展開を楽しみにしていただきたいと思います。

 

kajisan開発の加治さん
今回のバージョンからDigiOnSoundの開発に関わらせていただきました。 私自身様々な機能に触れながらハイレゾを体感し、楽しんで開発を行うことができました。新しく追加されたシナリオ機能や、充実したヘルプマニュアルで初心者の方でも使い易いものになっていますので、ぜひみなさんもDigiOnSound Xを体感して頂けたらと思います。

 

doisan企画・開発担当の土井さん
DigiOnSound シーリズの開発には、DigiOnSound6から関わってきました。 今回のDigiOnSound X は DigiOnSound6 の機能を引き継ぎながら、ハイレゾ音源の編集・試聴に最適な機能を搭載しています。特に、デジオン独自の技術である『DHFX』エンジンには、今回はとても力を入れました。現在主流であるFLAC・Apple Lossless・DSDといったハイレゾフォーマットにも完全対応していますので、より多くの方々に高音質のハイレゾ音源を体感していただきたいと思っています。

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